ABDXに取り込む予定のオーディオクラスモジュールの作成がうまい具合に進んでいます。といっても、当初の予定では1月下旬にはAB4の正式リリースをする予定だったので、ちょい遅ですが…。とにかく、DirectMusic/Soundをフル活用したモジュールの概要を書いておきます。

まずはオーディオ自身の在り方から、ABDXが生成するオーディオはグラフィックスクラス(CImage2D、CMeshModule)などと同様、オブジェクトとして取り扱います。一般的にはCAudioクラスを利用します。このCAudioクラスでは、MIDI/WAVE形式の音楽ファイルをDirectMusicを通して再生することができます。また、DirectSoundが提供する初歩的なエフェクト処理も可能です。利用方法はいたって簡単。クラスを生成し、Playメソッドを呼び出すだけです。細かな処理はABDXに任されます。また、CAudioの派生クラスとしてCAudio3Dクラスが登場してきます。こちらは基本的な利用方法はCAudioと同様になりますが、リスナー及び音源の位置、方向、速度の設定を行うことができ、3D空間内で再現される音響システムの再現を行うことができます。身近なものでたとえると、ドップラー効果などが可能になるといったところでしょうか。左右のスピーカー(5.1chなどは前後左右が加わる)からの音量バランスが自動的に計算され、プログラマーは座標計算のみで3D空間における音響システムを再現することができるようになります。