家 × 解体 × ありがとよっ!
abdev 4月 20th, 2006最近引越しが完了したおいらですが、とうとう、この日がやってきてしまいました。そう、前に住んでいた家の解体日です。
静岡県富士市にあるこの家、晴れた日には庭からは富士山がよ〜く見えました。もともと家の持ち主は祖父なのですが、諸事情により空き家になったということで、大学入学と同時期においらが住み始めたんです。そう、普通では考えられない、一軒家に一人暮らしという、とってもありがたい状況が与えられたのです。
大学4年間を無事に過ごさせてくれたこの家にはとても愛着があります。大勢の仲間も呼びました。週に数回は誰か泊まりに着ていたほど(通称、ホテル山本)。考えてみれば、このような広い空間を自由に使えるということは珍しいことで、飲み会のメイン会場として重宝されるのも無理もありません。
築四十数年、祖父、親、その他親戚など、色々な人達が住んできたこの家。最後はおいらの大学生活で役目を終えたということになります。
深夜11時。所要で家の近くまで来たので、解体が始まった家の扉を開けてみました。骨格は残っているものの、壁や床が剥され、無残な姿になっていました。さすがに、「取り壊し」という生々しい現場を見てしまうと、胸が痛みます。蛻の殻になった家の中、一人立ちすくんでしまいました。本当に大勢の人間と接点を持たせてくれたこの家には感謝をしてもしきれません。
もしかしたら、このブログを読んでいる方の仲にも、この家に来たことあるぞ!って人が数名おられるかもしれません。それくらい、人を呼んでやりたい、呼びたくなるような家だったんです。
生きている限り、黙っていても時は進んでいき、モノは古くなっていきます。もしかしたら、将来購入する家も、おいらが生きているうちに取り壊す日がやってくるのかもしれません。今の新居だって、立ち退かなければならないときが出てくることでしょう。
でも、ずっと一緒の環境というのは、つまらないし、どんどん新しい出来事は起こるし、それに向かっていかなくちゃなりません。ってなことで、この家には感謝の意を表して、その気持ちの分だけ、今与えられている環境でどんどん行動を起こしていこうと思います。
ずぅ〜っと将来、もし、おいらが家を建てるときは、大勢の仲間がしょっちゅう来るような、来たくなるような家にしたい(><。今は、その遠い将来につながるよう、色々なことをがんばるしかないのです。
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