こいつは昨日の出来事。そう、東京モーターショーの帰りに起きた事件です。

モーターショーが開催されている幕張メッセを後にし、なんだかんだで横浜で遊んでいたおいらと福井ちゃん。中華街でうまいメシを食っており、そろそろ帰りましょうかといったときは、深夜0時になっとりました。

この時間だし、下道でも結構早く行けるんじゃない?ってなことで、運転を変わりつつ、R1を静岡に向かって進みます。箱根峠を変えるまでは福井ちゃんが運転で、おいらは助手席でくつろぎモード。この時間になると眠気が襲います・・・。

箱根峠直前の商店街らしき道を走行中、おいらはもうウトウトです。

すると突然!!!

福井ちゃん「おい、山本、起きろ!

おいら「あ〜?っんだよ〜」

福井ちゃん「道路のど真ん中で人が倒れてるぞ」

おいら「ウソいってんじゃないよ。こんな夜遅くに」

福井ちゃん「いいから降りろ」

車から降りると、本当に道路のど真ん中に若いオニーチャンが大の字で倒れております。

こりゃぁー大変なこった。轢かれたのか、酔っ払いなのか、それとも喧嘩でもしてのびているのか、、、はたまた薬中のニーチャンなのか・・・

実は、おいらと行動を共にしている福井ちゃんは警官なのです(諸事情により、もう辞めることにはなっておるのですが…)。こんな夜中に道路のど真ん中に人が倒れていては、素通りできるワケがありません。さっそく、職質です。

福井ちゃん「おーい大丈夫?起きろよ、おーい、起きろー」

おいら「大丈夫かー」

福井ちゃん「ダメだな。ぜんぜん起きねぇーよ。おい、携帯貸せ。おまわり呼ぶから」

おいら「ほい」

脈を調べて、息をしていることを確認したので、死んでいるわけではありません。ホッ

福井ちゃんは近くの交差点へ行き、現場の住所を調べながら110番へ電話をします。

それにしても、このニーチャン、ビクともしないんです。なんでこんな時間に道路のど真ん中で寝いてるのか、さっぱりつかめません。考えてみれば、ちょっと気を緩めていたらおいらたちの車はこのニーチャンを轢き殺しておるところでした。マジ、たまったもんじゃないです。死亡事故を起こしていたところです。

とにかく、道路のど真ん中に寝かしたままにしておくワケにはいきません。こんな時間でもタクシーがバンバン通るのです(そう、ここはR1)。

足を持って隅のほうへ動かすと、やっとピクリと動き始めました。

近くに、このニーチャンの軽自動車らしきものがとまっており、エンジンもついたままだったので、車の中へと運んでやろうとすると・・・・・

ニーチャン「う〜ん」

おいら・福井ちゃん「!!!」

ニーチャン「!!!(無言のまま車へ乗り込みます)」

福井ちゃん「大丈夫ですか?」

ニーチャン「あれ?俺なんでここにいるの?」

福井ちゃん「道路のど真ん中に倒れてたんですよ。マジ、轢き殺すところでしたよ」

ニーチャン「えー、マジでぇ?」

福井ちゃん「今からお巡りさん来るから、ちょっと待ってて。その前に、免許証出してくれる?オレ、警察のもんだからさ」

ニーチャン「!?お巡りさんなの?オレ、これからどうなるの?」

ニーチャンは完全にてんぱっております。気が動転して、ヤバイことして逮捕されるとでも思ったのでしょうか。福井ちゃんが警官だと名乗った瞬間からかなり不安そうな表情へ変わります。

福井ちゃん「大丈夫大丈夫。お巡りさんがきたら、オレがうまく行ってやるから。代行呼んでかえるだけだよ。心配しなくていいよ」

ニーチャン「そうですか。ホントに道路のど真ん中に寝てたんですか?マジ、ありえねぇ〜っすよ」

最終的に、このニーチャンはただの酔っ払いでした。しかし、死んでいてもおかしくないこの状態。おいら達が第一発見者でマジで良かった。お巡りさんがくるまでは3人でイップクしながら雑談しておりました(どうでもいいけど、お巡りさん来るの遅い・・・)

結局家についたのは午前3時過ぎ。長い一日でございました。

事件を呼ぶ男よ、おつかれさん