午前中のことです。いつものように出勤後、朝の客を迎えます。今日は月曜日なのですが、敬老の日ってなことで祝日です。客数もちょっとは多いのかなと思ったら、案の定、朝から店内は賑わいました。

ちょうどお昼ころですがね…。雑用でレジの中へ行くと、ミカねーさんが対応しているお客のじーさんが怒っているではありませんか。こりゃ大変、おいらはレジ内で作業をしていると見せかけながら、耳を傾けます。

ミカねーさん「一点のお買い上げで、3045円になります。」

じーさん「あ!?こっちは2900円の商品を買ったんだよ。なんで3000円以上はらわなくちゃなんないの」

ミカねーさん「税込みでこの価格(¥3045)になります。」

じーさん「あんた、総額表示って知ってるよね。最初から税込み価格じゃなくちゃいけなくなったんでしょ」

ミカねーさん「(一度袋へ入れた商品をまた取り出して)こちらのタグには、本体価格と税込み価格の両方を表示させていただいておりますが」

ここでちょっと補足を入れますと、ウチの店は

本体 ¥2900

(税込 ¥3045)

というふうに表示されているんですよね。税込み表示はキッチリされているものの、消費者にとって本体価格が目立つと言われるとそのとおりです。いい機会なので、ちょっと調べてみました。

総額表示Q&A:

http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/sougakuhyoji/a_001.htm#6

どうやら、法的にはスレスレ(一概に悪いとはいえない)ようですが、消費者に誤認を与えてしまった場合は要対応のようです。ウチの店よ、キチンとした企業なんだから、ここらへんの問題、ちゃんとしてくれよ。総額表示が始まってから早半年が過ぎようとしていますが、よくモメゴトが起きなかったものです。

で、その後もじーさんは引き下がりはしませんでした。ミカねーさんが困り果てたのを察知してか、店長が対応を変わり、じーさんの説得に回ったのですが、まぁ、そんなに騒ぎ立てることでもないじゃろっつーのが一般人の意見なワケで、後ろに並んでいた客も「ウザイじーさんだな」みたいなオーラを発しておりました。

このじーさんも、数十円を払いたくないがため、というんではなく、店全体の雰囲気やサービスの行き届きを総合的に判断して怒られたことなんでしょう。雰囲気作りをしなくちゃならないおいらたちの責任もあるかもしれないんで、こういう問題には要注意です。