TimeSpanクラス
TimeSpanクラスは、時間の間隔を表すクラスです。DateTimeクラスの時刻に対し、TimeSpanクラスは期間を表します。時間の最小単位は、100ナノ秒単位です。
クラスの機能
定数
MaxValue
Static MaxValue = 3162240000000000000 As Int64
TimeSpanが保持できる、最大の時間を表します。単位は100ナノ秒です。
MinValue
Static MinValue = -3162240000000000000 As Int64
TimeSpanが保持できる、最小の時間を表します。単位は100ナノ秒です。
Zero
Static Zero = 0 As Int64
0を返します。
TicksPerMillisecond
Static TicksPerMillisecond = 10000 As Int64
1ミリ秒を、100ナノ秒単位で表します。
TicksPerSecond
Static TicksPerSecond = 10000000 As Int64
1秒を、100ナノ秒単位で表します。
TicksPerMinute
Static TicksPerMinute = 60000000 As Int64
1分を、100ナノ秒単位で表します。
TicksPerHour
Static TicksPerHour = 36000000000 As Int64
1時間を、100ナノ秒単位で表します。
TicksPerDay
Static TicksPerDay = 864000000000 As Int64
1日を、100ナノ秒単位で表します。
プロパティ
Ticks
Function Ticks() As Int64
インスタンスの時間を取得します。単位は100ナノ秒です。
Milliseconds
Function Milliseconds() As Long
インスタンスの時間の、ミリ秒部分を取得します。
Seconds
Function Seconds() As Long
インスタンスの時間の、秒数部分を取得します。
Minutes
Function Minutes() As Long
インスタンスの時間の、分数部分を取得します。
Hours
Function Hours() As Long
インスタンスの時間の、時数部分を取得します。
Days
Function Days() As Long
インスタンスの時間の、日数部分を取得します。
TotalMilliseconds
Function TotalMilliseconds() As Double
インスタンスの時間を、ミリ秒数に換算した値で取得します。
TotalSeconds
Function TotalSeconds() As Double
インスタンスの時間を、秒数に換算した値で取得します。
TotalMinutes
Function TotalMinutes() As Double
インスタンスの時間を、分数に換算した値で取得します。
TotalHours
Function TotalHours() As Double
インスタンスの時間を、時数に換算した値で取得します。
TotalDays
Function TotalDays() As Double
インスタンスの時間を、日数に換算した値で取得します。
メソッド
コンストラクタ
Sub TimeSpan(ticks As Int64)
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。時間の単位は100ナノ秒です。
Sub TimeSpan(ts As TimeSpan)
指定したTimeSpanで初期化したTimeSpanを作成します。
Operator+
Function Operator+ (ts As TimeSpan) As TimeSpan
インスタンスの時間とtsの時間を加算します。
Operator-
Function Operator- (ts As TimeSpan) As TimeSpan
インスタンスの時間からtsの時間を減算します。
Operator==
Function Operator== (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間とtsの時間が等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Operator<>
Function Operator<> (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間とtsの時間が等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Operator>
Function Operator> (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間のが、tsより長い場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Operator<
Function Operator< (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間のが、tsより短い場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Operator=>
Function Operator> (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間のが、ts長いか等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Operator=<
Function Operator=< (ts As TimeSpan) As Boolean
インスタンスの時間のが、tsより短いか等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
Add
指定した時間を加算します。
Function Add(ts As TimeSpan) As TimeSpan
- ts
- 加算する値を指定します。
- 戻り値
- インスタンスの時間とtsの時間を加算した、新しいTimeSpanが返ります。
Compare
指定した2つの時間を比較します。
Static Function Compare(ts1 As TimeSpan, ts2 As TimeSpan) As Long
- ts1
- 比較する時間を指定します。
- ts2
- ts1と比較する時間を指定します。
- 戻り値
- ts1がts2より長い場合1、ts1とts2が等しい場合0、ts1がts2より短い場合-1が返ります。
CompareTo
インスタンスと、指定した時間を比較します。
Function CompareTo(ts As TimeSpan) As Long
- ts
- 比較する時間を指定します。
- 戻り値
- インスタンスがtsよりも長い場合正の値、等しい場合0、tsよりも短い場合負の値が返ります。
Duration
インスタンスの時間の絶対値を取得します。
Function Duration() As TimeSpan
- 戻り値
- インスタンスの時間の絶対値が返ります。
Equals
インスタンスの時間と、指定した時間が等しいかどうかを調べます。
Function Equals(ts As TimeSpan) As Boolean
- ts
- 比較する時間を指定します。
- 戻り値
- インスタンスとtsの時間が等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
指定した2つの時間が等しいかどうかを調べます。
Static Function Equals(ts1 As TimeSpan, ts2 As TimeSpan) As Boolean
- ts1
- 時間を指定します。
- ts2
- ts1と比較する時間を指定します。
- 戻り値
- ts1とts2が等しい場合、Trueが返ります。それ以外はFalseです。
FromTicks
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromTicks(ticks As Int64) As TimeSpan
- ticks
- 時間を100ナノ秒単位で指定します。
- 戻り値
- ticksの時間で初期化したTimeSpanを返します。
FromMilliseconds
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromMilliseconds(value As Double) As TimeSpan
- value
- 時間をミリ秒単位で指定します。
- 戻り値
- valueの時間で初期化したTimeSpanを返します。
FromSeconds
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromSeconds(value As Double) As TimeSpan
- value
- 時間を秒単位で指定します。
- 戻り値
- valueの時間で初期化したTimeSpanを返します。
FromMinutes
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromMinutes(value As Double) As TimeSpan
- value
- 時間を分単位で指定します。
- 戻り値
- valueの時間で初期化したTimeSpanを返します。
FromHours
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromHours(value As Double) As TimeSpan
- value
- 時間を時単位で指定します。
- 戻り値
- valueの時間で初期化したTimeSpanを返します。
FromDays
指定した時間で初期化したTimeSpanを作成します。
Static Function FromDays(value As Double) As TimeSpan
- value
- 時間を日数単位で指定します。
- 戻り値
- valueの時間で初期化したTimeSpanを返します。
Negate
インスタンスの時間の符号を反転します。
Function Negate() As TimeSpan
- 戻り値
- インスタンスの時間を反転した時間が返ります。例えば、1時間だった場合、-1時間が返ります。
Subtract
インスタンスの時間から、指定した時間を減算します。
Function Subtract(ts As TimeSpan) As TimeSpan
- ts
- 減算する時間を指定します。
- 戻り値
- インスタンスの時間からtsの時間を減算したTimeSpanが返ります。
備考
TimeSpanクラスは、時間の間隔を表しているクラスなので、負の値も表すことができます。
Double型で時間を指定するところは、小数部分の時間も正しく計算されます。例えば、0.5時間は30分です。