リソース関係のヘッダーファイルwinres.hの話です。これはMFCのヘッダーファイルだったはずですが、少し前からWindows SDKに収録されるようになりました。
- Visual C++ 2010では、MFC(とATL)のヘッダーファイルがあるフォルダにありました。C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\VC\atlmfc\includeです。それ以前のバージョンも同様です。
- Visual C++ 2012以降、MFCのフォルダにはwinres.hがありません。代わりにWindows SDKのフォルダC:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.0\Include\umに存在します。それ以降のWindows SDKも同様です。
Windows SDKに収録されているwinres.hも、ファイルの先頭はMFCであることを主張するままなのがおもしろいです。
// This is a part of the Microsoft Foundation Classes C++ library. // Copyright (C) 1992-1999 Microsoft Corporation // All rights reserved. |
さて、このwinres.hでは定数IDC_STATICが定義されています。そのため、Visual Studioでリソーススクリプト(.rcファイル)の作成・編集を行う際にインクルードするヘッダーとして適しています。
つまり、#include <afxres.h>
というコードがあるけどafxres.hが存在せずビルドができない場合、このwinres.hに置き換えればビルドできる可能性があります。
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- VC++ ⇒ winres.hがWindows SDKに移動していた
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