Windows Vistaと9xとでネットワーク共有を組もうとしても上手くいきません。
その原因の1つに認証方式の違いがあります。9xではLM認証というものを使いますが、Vistaでは、NTLMv2認証のみの使用が初期設定です。2000/XPは、LM/NTLM/NTLMv2を使い分けます。かなりいい加減なので、詳しくはLmCompatibilityLevelでググってください。
そのLmCompatibilityLevelの設定を変えれば、Vistaでも2000/XPと同じ状態にできます。そうすれば、LM同士で9xとVistaでも繋げられるというわけです。安全性と引き換えですが。
しかし、今回の話は逆です。実はWindows 9xをNTLMv2に対応させることも可能だったのです。9xとVistaでのネットワーク共有について調べていたところ、NTLM 2 認証を有効にする方法(MSKB)を見つけました。
そこにあるリンクからActive Directory Client Extension をインストールする方法へ行き、Windows 98 DSClient パッケージをダウンロードします。これを実行するとインストーラが走ったかのような表示になりますが、実際には所定の場所にインストーラが展開されているだけです。それを実行し、再起動することで初めてインストールが完了します。あとは、NTLM 2 認証を有効にする方法の記事に従ってレジストリを変えればNTLMv2が有効になります。
もっとも、こうして互いに見えるようにしたところで、Windows 98 Second Edidtion のエクスプローラから Windows Vista の共有フォルダ内のファイルを開くことができないの言うとおり、9xからVistaの共有フォルダを見るのは無理です。あっという間にエクスプローラが固まり、なんとかしようとすると青画面で使い物にならず、目的は果たせませんでしたというオチでした。
スポンサード リンク |