今日からここでブログを始めることになりました。頭の中でまとまったりまとまっていなかったりすることをあれこれ書いていくことになると思います。

第17回プログラミングコンテスト競技部門第3位の盾さて、7日から8日には、第17回全国高等専門学校プログラミングコンテスト(参考:Wikipedia公式サイト – 高専プロコンについて)が行われていました。私も東京高専のチームのメンバーとして出場し、競技部門第3位を獲得しました。

 それはありがたいことなのですが、どうも今年の競技部門は運が勝敗を大きく左右したという感じが強いです。

競技部門は、与えられたルールのゲームを解くプログラムを作成し、他校と戦わせるという部門です。今年のゲームを大雑把に説明すると次のようになります。(完全に不正確な説明ですが話をするにはこれで十分です)

ようするに一風変わった陣地を取り合うようなゲームです。縦横5から7マスのマスがあり、各マスにはピンポン球が数個ランダムに置かれています。それを回収すればそのマスは自分の陣地になるという具合です。ただし、自陣地に隣接するマスの球しか回収できません。そのためゲーム開始時に先攻は1つ、後攻は2つの陣地をランダムに与えられます。なお、1ターンに回収できる球の数には制限があります。また、持ち時間が3分程度あり、自分の持ち時間がなくなると、相手は一方的に行動できます。各マス目のピンポン球の数はゲーム開始数分前、開始時の陣地は開始直前に発表されます。

このゲーム、コンピュータが最善手を計算し、それに従って人間が行動するという具合です。(もちろんコンピュータの指示を無視しても構いません)

 一番酷かったのは次の試合です。準決勝最後の試合、これに勝てば決勝戦進出でした。(決勝戦は3チームが総当りで争うので、決勝戦進出すると3位以上になることが確定します)ハノイ工科大学(ベトナム) 対 東京高専で、次のような配置になりました。左上部分のみを示します。

AB
16
27

この試合、1ターンに回収できる球の数は5個です。先攻ハノイはどうがんばってもB1/A2のどちらのマスも自分のものにすることができません。どちらを5個回収しても、次の後攻東京が残りの1~2個を回収してしまうからです。(逆に東京も先に回収を仕掛けることはできません)その間東京はC2/B3のマスを自陣地にしましたが、そのほかは両者パスを繰り返すばかりです。先に東京が時間切れし、僅かにハノイは行動できましたが、結局2-4で東京の勝ちでした。

ハノイは昨年、1位(ただしオープン参加のため優勝ではない)を取り、今年もとても優秀なプログラムを作ってきていました。この試合の前にもハノイ 対 東京がありましたが、そのときは、10マス近い差をつけられて東京の大敗でした。それなのにこの試合でこんな配置に当たってしまったために、ハノイは決勝戦進出できなかったのです。(ただし今年度ハノイには特別賞として国際技術賞が与えられました)

やっている方としても見ている方としても、これ以上につまらない試合はなかったと思います。こんな事態にならないように工夫はできなかったのでしょうか。この配置に助けられた身ではありますが、敢えて書かせてもらいます。

これでいいのか、プロコン。

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