関数

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Functionステートメント

戻り値を有する関数を定義します。

Function [Export] [cdecl] name ([arglist]) [As type]
    [statements]
End Function

項目

Export

DLLをコンパイルする際に関数をエクスポートするかどうかを指定できます。Export修飾子を指定すると関数はエクスポートされ、外部の実行ファイルから参照できます。

cdecl

呼び出し規約がcdeclの関数を定義する際に指定します。cdecl修飾子を指定しない場合はstdcall(デフォルト)になります。

name

関数名を指定します。

arglist

パラメータを指定します。複数のパラメータが存在するときは、各パラメータ同士をカンマ "," で区切って指定します。

As type

後に戻り値のデータ型を指定します。

statements

関数の処理内容を単行、または複数行に渡って記述します。

戻り値の指定

戻り値を有するFunctionステートメントでは、戻り値を返すためのコードを下記のように記載する必要があります。

Function TestProc() As Long
    '10を返す
    TestProc=10
    Exit Function
End Function
Function TestProc() As Long
    '10を返す
    Return 10
End Function

これらのコードはいずれも同じ動作になります。Exit Functionステートメントは関数を抜け出すための命令です(事前に戻り値を指定しておく必要があります)。Returnステートメントは戻り値を指定し、尚且つ関数を抜け出します。関数名を修正したときなどに修正箇所が軽減できることから、後者のReturnステートメントを利用する方法を推奨いたします。

"End Function" の手前に "Exit Function" または "Return" が指定されていないときは関数は自動的に終了し、呼び出し元に処理を移します。


Subステートメント

戻り値が無い関数を定義します。

Function [Export] [cdecl] name ([arglist])
    [statements]
End Function

項目

戻り値を指定しないポイント以外はFunctionステートメントと同様です。

関数から抜け出す場合

関数を処理中に "Exit Sub" または "Return" が実行されるとその関数は終了し、呼び出し元に処理を移します。


オーバーロード

オーバーロードとは、パラメータや戻り値のデータ型が異なる同名の関数を多重に定義することを言います。

#prompt
Sub TestProc(a As Long)
    Print "パラメータは整数型です"
End Sub

Sub TestProc(a As Double)
    Print "パラメータは実数型です"
End Sub

Sub TestProc(a As String)
    Print "パラメータはString型です"
End Sub

TestProc(10)
TestProc(3.14)
TestProc("Hello")

上記のソースコードは同一名のTestProc関数を異なる三つのパラメータで定義しています。実行結果は下記のようになります。

パラメータは整数型です
パラメータは実数型です
パラメータはString型です


関数ポインタ

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