「Threadクラス」の版間の差分
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2007年8月6日 (月) 01:56時点における版
クラスの機能
プロパティ
Priority
Priority As ThreadPriority
スレッドの実行優先順位を取得または設定します。ThreadPriority列挙体で列挙される値のいずれかになります。デフォルトはNormalです。
メソッド
コンストラクタ
Sub Thread() Sub Thread(fp As PTHREAD_START_ROUTINE, args As VoidPtr)
パラメータを持たないコンストラクタはThreadクラスを派生させる場合に利用します。
fpに別スレッドで実行するための関数ポインタを、argsにはパラメータを指定します。
Join
Sub Join()
メソッド呼び出し元のスレッドを、対象スレッドが終了するまで待機します。
Resume
Sub Resume()
スレッドのサスペンド カウントを 1 減らします。サスペンド カウントが 0 になるとスレッドは実行に移ります。
Run
Sub Run()
Runメソッドは仮想メソッドです。派生先クラスでこのメソッドをオーバーライドすることで実行されるスレッドモジュールを書き換えることができます。
Start
Sub Start()
スレッドを開始します。
Suspend
Sub Suspend()
スレッドをサスペンド状態(一時中断)にし、サスペンド カウントを 1 増やします。
使用例
ABのThreadクラスを利用したスレッド生成には、「派生先クラスでRunメソッドをオーバーロードする方法」「コンストラクタに関数ポインタを指定する方法」の二通りが存在します。
派生先クラスでRunメソッドをオーバーロードする例
Class SubThread Inherits Thread Public Override Function Run() As Long Print "サブスレッドを実行中。このスレッドは3秒で終了します。" Sleep(3000) End Function End Class 'スレッドオブジェクトを生成し、実行を開始 Dim t As SubThread() t.Start() '待機 t.Join() Print "tスレッドは終了しました。"
コンストラクタに関数ポインタを指定する例
Function TestProc(args As VoidPtr) As Long Print "サブスレッドを実行中。このスレッドは3秒で終了します。" Sleep(3000) End Function 'スレッドオブジェクトを生成し、実行を開始 Dim t As SubThread(AddressOf(TestProc), 0) t.Start() '待機 t.Join() Print "tスレッドは終了しました。"