今日は、私のいる学校に、マイクロソフト社から田中達彦氏がいらっしゃり、マイクロソフトの最新技術についての講演を行っていただきました。内容は、前半が主にWPF (Windows Presentation Foundation)、後半はマイクロソフト主催のImangine Cupについてでした。

WPF (コードネームAvalon)は.NET Framework 3.0に搭載される新しいウィンドウデザインの機能とでも言えば良いでしょうか。XMLベースをベースとしたXAMLでデザインを記述することにより、プログラムロジックとデザインを分離できるのが売りです。ところで実は私、XAMLがFlash並の表現力を持っていることを知りませんでした。今日まで従来のダイアログリソースを置き換える程度のものかと思っており、XAMLはVisual Studio上でRADと関連して作成するものかと思っていたら、それだけではなくMicrosoft Expressionなるそれ用の編集アプリケーションまで存在するのですね。そんなXAMLの実行例をお見せできないのは残念というところでしたが、検索したらちょうどよいところを見つけました: WPFサンプル – .NET Framework 3.0 FAN Wiki (ページ中程にビデオがあります)。XAML単体でこれだけの表現力を持っていながら、更にXAMLでは、デザインしたものを(.NET Framework上の)任意のプログラミング言語でイベント処理してやることができます。もはや従来のボタンやエディットボックスが並んでいたダイアログとはおさらばするときが来ることもできそうです。

ただし、.NET Framework 3.0はWindows XP以上が必要です。これには幻滅しました。せめてWindows 2000、できれば.NET Framework 1.0~2.0と同じくWindows 98/NT 4.0から使えるのであれば良かったのにと思うのですが……。

そんなWPFについて、途中デモとしていくつかアプリケーションを起動して説明していたのですが、そのうちの1つが起動しようとすると、(応答なし)になるというハプニングがありました。さすがはマイクロソフト、期待を裏切らないでくれたといったところでしょうか。こういうところは、やっぱりマイクロソフトだ、やっぱりVistaもWindowsだということを感じさせ、(良くも悪くも)Windows Vistaに対して親近感が沸きます。

 後半は、インドで開催されたImagine Cup 2006 ソフトウェアデザイン部門に出場した日本代表Team Decterraの様子を撮影したビデオの放映でした。ハプニングと言えばサポートとして私の学校の先生が出てきたことに、ビデオを見ていた全員がどっと沸いたことくらいでした(なおその場にその先生もいました)。WPFを散々語ったのでこちらの詳細は割愛ということにします(ぇ。なお、Team Decterraは、決勝戦まで残りましたが、惜しくも優勝~3位に入ることはできませんでしたが、観衆の評判は最高だったとのことです。

こうして本日の講演は終了しました。ところで、田中氏のPCは、さすがというかなんというかWindows VistaにPowerPoint 2007、Visual Studio 2005と最新のソフトウェアで揃えてあったことが、印象として残っています。


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